番外編:平成30年北海道胆振東部地震に関連して

平成30年は何でもありの年なのだろうか。

2月の北陸の大雪に始まり、中国地方の洪水、40度越えの酷暑、台風21号直撃による関空の浸水の後は、北海道の震災である。

この震災で一躍有名になった厚真町。日高本線に浜厚真という駅があるが、2017年2月15日に通過した際のメモでは、左片ホームの小駅で、ダルマ駅という貨物列車の車掌室から車軸を外して持ち運んだという簡易な駅舎しかなかった。

厚真町は広かった。浜厚真はその南西のはずれの場所で、町の中心は北に15キロほどの位置である。そこからは、室蘭本線の早来(はやきた)駅が近い。終戦直後の1948年まで早来から厚真までの軽便鉄道の早来鉄道が走っていたようである。

北海道は広い。今回のM7の揺れが通常の震源地より深かったことが災いして、広範囲に揺れが広がった。山のいたる所で土砂崩れが同時に起きた様子が、レアな鰹のタタキのようになった山肌の写真で伝えられ、それを見る限り、これまでになかった規模の揺れであったことがよく分かる。北の大地の地滑りは、規模が違った。現在石川県に住む自分にできることは、被害に遇われた方々の生活が一刻も早く通常に戻ることを祈るばかりである。