2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

バンドメンバーに見てもらう

山本貴光著『投壜通信』(本の雑誌社刊)は、本にまつわる著者の関心事をひとつひとつ丁寧に綴った読み手のある新刊だ。 その中の一章に、本づくりがバンド活動のようだとある。編集者やその他のヒト達の協力があって本が出来て世に出て行くことを謙虚な視線…

やっぱ、北海道~(第22回)

viii. 広尾線の今むかし 帯広は、深呼吸したくなるような大らかなまちである。 十勝川とのその支流沿いに広がる平野は、北海道の中でも有数の広くて肥沃な北の大地であり、帯広はその中心都市だ。 ここに1980年代半ばまで、北の大雪山連峰に向かう士幌線と、…