夏の大人の休日俱楽部乗り放題切符の旅2021(その1)

 50歳以上の男女が入会できるJR東日本の『大人の休日俱楽部』は、年に何回か期間と発売枚数限定でそのメンバー向けにお得な乗り放題切符「大人の休日俱楽部パス」を売り出す。

 北海道までの乗り放題の切符も選べるが、今回は4日間東日本を乗り回せる「大人の休日俱楽部パス(東日本)」を購入し、プランを練る。

 結果、都合により今回は6月30日から7月2日の3日間の旅とする。

 この切符は東日本を走る普通列車はもちろん在来線特急と新幹線の自由席ならすべて乗り放題という夢のような切符で、さらに計6回まで指定席を確保することができるので、全車指定席の東北新幹線の「はやぶさ」や中央本線特急「あずさ」にも乗れる。

 全国鉄乗りつぶしで使うにはかなり有用な切符である。が、今回は通しで幹線を乗ることを主に旅に出かけることにした。

 乗り通す線としては、陸羽東線陸羽西線米坂線羽越本線並びに青い森鉄道の八戸-青森間と選んだ。もとJR(又は国鉄)籍があったが、都合で第三セクターになった青い森鉄道三陸鉄道なども乗り降り自由となっているのでありがたい。

 乗りつぶしのため、丁寧に幹線から延びる支線を乗ろうとすると、乗り継ぎ時間や終点での待ち時間で時間がかかり、幹線を隅から隅まで乗り通す時間が少なくなるのが不満となる。また、新幹線に乗るとそれに並走する在来線がおろそかになったりする。今回はその積年の不満の一部を解消する旅にもなる。

 ルートは、以下の写真に色のマーカーで示した。

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 初日は、横浜の自宅を出て、東京駅から東北新幹線で北上し、仙台の一つ先の古川で下車し、陸羽東線に乗り換えて西に向かい、終点新庄で下車。新庄からは更に最上川に沿って走る陸羽西線で終点の余目駅羽越本線に乗り換えて南下し、新潟県の村上まで行く。このルートに掛かる運賃は新幹線指定席券を含め17,000円余り。4日間乗り放題の「大人の休日俱楽部パス(東日本)」が、15,270円なので、初日だけでもとが取れるということである。その1日の移動距離は646.8キロであった。

 この日の旅のテーマは以下の5つである。

 二日目は、村上から羽越本線を3駅南下し、坂町から米坂線に乗り換え奥羽本線米沢に向かう。米沢で山形新幹線に乗り換え福島へ。福島で東北新幹線に乗り換えて北上し、青森県の八戸で下車し、青い森鉄道で途中、浅虫温泉で下車するが、青森まで乗り通す。青森からは奥羽本線弘前まで行く。

 移動距離は616.6キロ。

 この日のテーマは以下の5つ。

 三日目は、奥羽本線弘前から秋田まで途中で降りずに乗り通し、秋田から新潟まで南下する。新潟で上越新幹線に乗り換え帰京し、横浜に戻る。

 移動距離は、784.1キロ。

 この日のテーマは以下の3つ。

  一人旅の気楽なところは誰にも気兼ねせず途中で旅程を変更できること。

 さて、どんな旅になったでしょうか。

 

(この項つづく)